木部灰汁洗い


民家や蔵、神社やお寺、和室や玄関などに使用されている木部のアク灰汁・あくを除去して白木へと再生させる為の工事です。

外部に使用されている建築資材の中でも木材は傷みやすく定期的なメンテナンスが最も必要とされる部分です。

また内部木部もタバコや煙などの経年劣化によって汚れが蓄積されていきます。
灰汁(アク)洗いはそうした木部の汚れを落として木材が持つ本来の美しさを取り戻す為の作業になります。

木部灰汁洗い工事

使用材料

当社では木部灰汁洗いに使用する材料は主に㈱ミヤキの製品を多く使用している為、ここでは㈱ミヤキ製品を使用した施工方法を紹介していきます。

(注)詳しい使用方法は必ずメーカーHPをご覧下さい。
また、これらの製品は一般には販売されていません。

旧塗膜の剥離ケレン

灰汁洗いをする前にクリアやステイン着色などしてある場合は剥離剤を用いて除去します。

玄関扉など木製扉で有れば旧塗膜を全て剥離して灰汁洗いを行えば白木に戻るのでお好みの仕上を行うことが出来ます。

最近は安く済むからとペンキで木目を塗潰してしまう方がいますが、せっかく木製の良い扉をつけているのであれば、玄関扉は家の顔ですし、オイルステイン仕上や、オイルステインクリア仕上などにすると、家の雰囲気がグッとよくなります。

アクロンABによる汚れ落とし

外部、内部共に旧塗膜がない場合はこの作業から行います。
旧塗膜がある場合は塗膜の剥離作業から行います。

アクロンAB剤は二液剤の為計量して混合し必要に応じて水で希釈します。
アクロンAB剤を塗布したら暫く置いて汚れが浮き出てくるのを待ちます。
ここで擦ったりする必要はありません。

汚れが酷い場合は塗布後直ぐに泡だらけとなって汚れが出てきます。

汚れが浮き出たら水で洗い流します。
外部なら高圧洗浄機の圧を低くし木を傷めないように優しく洗い流します。
水の飛散が心配な場合や内部などは刷毛で優しく洗い流します。

この時も擦るのではなく優しく洗ってあげるのがポイントです。 

乾いたら様子をみてこの作業を最低2・3回は行います。
大体この作業でかなり綺麗になりますが取れないシミ・カビ・日焼け跡は次項のレブライトとノーベルABで行います。

アクロン
アクロン

ノーベルABによるガビ・日焼け落とし

ノーベルABは二液剤なので計量して混合し、必要に応じて水で希釈して使用します。
主にガビ・日焼け落としに使用します。

施工箇所の植栽は飛散等により枯れてしまうので移動もしくは養生が必要になります。
灰汁洗い後は木の表面が荒れる場合(木の痛みが激しい場合)があるので、状態を見て面調整及び下地処理する必要があります。

ノーベル
ノーベル

レブライトによるシミ抜き

木質をいためずに、木肌本来の美しさをよみがえります。
レブライトは一液剤です。必要に応じて水で希釈して使用します。
主に木部についたモルタル・プラスター・鉄サビ・雨ジミ・手アカ等のシミ・汚れ落とし。杉材の地黒部の赤味復元に使用します。

レフライト
レブライト

木の保護剤

当社ではお客様の要望や施工箇所、素材の状況により様々な保護剤を施工いたします。
保護剤を施工することによって木を長く健康に保つことが出来ます。

  • 日焼けを防ぐ
  • カビを防ぐ
  • シミを防ぐ
  • 汚れを防ぐ
  • 経年劣化を防ぐ

などの効果があります。

仕上げの種類


木部の仕上げには二種類の仕上げ方法があります。

  • 木材の質感を生かした浸透タイプの保護剤
  • 木の木目を生かしてクリヤー塗膜で保護するタイプの仕上げ

以上のように二通りあるのですが、言葉だけだとイメージが付き難いとおもいますので
事項で写真を参考に説明していきたいと思います。

木材の質感を生す

〔浸透タイプの保護剤〕

灰汁洗いを終えて新築時の白木に戻った木が持つ本来の質感を生かした仕上げ方法です。

施工は刷毛で塗布するだけなのでとても簡単です。

この仕上げの魅力はなんと言っても、木の質感が味わえることです。
木が持つ本来の温もりが感じられます。

木の質感や肌触りを重視するなら、浸透させるタイプの保護剤が適しています。

施工事例

株式会社 ミヤキ 木材用保護剤

木の木目を生かす

〔クリヤー塗膜で保護〕

木の木目は生かしつつも、木の表面を保護塗膜によって覆ってしまう仕上げになります。

施工方法は木に色を着色してからクリヤー塗料で仕上げるか、着色せずにクリヤーのみで仕上げるかになります。
この施工で気をつけなければならないのが、最初にあげた浸透タイプの保護剤と違い塗膜を形成させる為に、着色せずにクリヤー塗料のみで仕上げた場合でも、木が飴色に変化してしまう点です。

このクリヤー塗膜によって保護する方法は浸透タイプの保護剤よりも
直接雨や風、衝撃などから保護することが出来ます。

ただ、木が持つ質感や肌触りは失われてしまいますので
使用用途によって使い分けが必要です。

施工事例

ユニオンペイント株式会社 溶剤系塗料

和信化学工業株式会社 環境対応型水性塗料

オスモ&エーデル株式会社

灰汁洗い施工事例

雨戸:既存塗膜剥離+灰汁洗い+オスモカラー

雨戸:既存塗膜剥離+灰汁洗い+オスモカラー

雨戸:既存塗膜剥離+灰汁洗い+オスモカラー

車庫扉:既存塗膜剥離+灰汁洗い+木肌美人

出入口扉:既存塗膜剥離+灰汁洗い+木肌美人

玄関扉:既存塗膜剥離+灰汁洗い+木肌美人

玄関扉:既存塗膜剥離+灰汁洗い+OSCL仕上

玄関扉:既存塗膜剥離+灰汁洗い+木肌美人