なぜ『坪』計算するのか?

塗装見積りを作成する際に一番面倒なのが塗装面積の集計作業です。

図面から積算
図面から積算

図面

図面がある場合は図面からと現場調査から細かく拾い出し、図面が無い場合は現場調査のみとなるためすべてが現場で実測を行わなくてはなりません。
実測は住宅でも最低1時間前後は掛かります。

現場調査
現場で実測

なので○○坪○○万円と決めてしまえば、これら詳細な数量は一切必要ではなくなるため
見積に費やす時間と経費を削減することが出来ます。

無駄が省けて良いのでは?

まず、そのようなことは絶対にありません。
なぜなら正確が数量が分かっていない以上まともな施工が絶対に出来ないからです。

本来の塗装見積りは平米(㎡)数を図面や現場調査によって正確に算出し、各塗料メーカーの塗装仕様書に準じて塗布量から必要使用量(缶数)と単価をはじき出します。

そうすることで塗料本来の性能や機能が発揮されます。

例えば
パズルが1ピースでも間違っていたらいつまで経ってもパズルが完成しないように、塗料もちゃんとした塗布量を塗らなければ本来の塗膜形成は完成しません。

料金も損をしている?

実は一見分かりやすくてお得に見える○○坪○○万円の表記ですが

  • 建物の形状
  • 建物の状態
  • 既存塗膜種類
  • 周辺環境

などによっても凄く損をしている場合があります。

具体例

例えば建物の形状が真四角の建物と、複雑に入り組んだ建物とでは同じ建坪でも外壁の塗装面積は大きく違います。

35坪:150㎡という建物もあれば35坪:120㎡という建物だってあります。

同じ建坪でも外壁の面積は違う
同じ建坪でも建物の形状によって外壁の面積は大きく違ってくる

下処理費用

さらに、建物や塗膜の劣化状態によってもその下処理に掛かる費用は大きく違ってきます。

下地の状態費用
塗膜と下地が健康な状態の場合費用は0円
塗膜も下地も傷んでる場合費用は10万円
建物や塗膜の劣化状態によって掛かる費用が違う

という可能性だってあります。

同じ費用でできるの?

建物の状態が良い場合と悪い場合では絶対にその施工方法から使用材料まで違ってくるため工事料金に大きく影響をしてきます。
また、建物によっても塗装面積が大きく違ってくるため同じ費用ではまともな工事は難しいといえます。

だいたいコミコミ価格

多くの場合、水洗いや軒裏、破風、樋などもコミコミ価格で一式表示されているためにお得に感じるかもしれませんが、それら外壁以外の塗装部位にもしっかりとした塗装仕様や施工方法、塗装単価だって存在します。

なので見えないところでしっかりとコミコミ価格に組み込まれています。

最悪なのはコミコミ価格をいいことに手抜き工事(工程や材料を誤魔化す)をされたとしまってもその手抜き工事を見抜くことが難しくなります。

同じものはない

建物は建てた時期が違えば、使われている材料だって違います。
周辺環境だって違うし、施工した職人だって違います。

そう考えたら、そもそも一式やコミコミ価格、ましてや『坪』などという
一括りで誤魔化していては絶対にまともな施工は出来ないでしょう。

比較する

最後にどのようにして見積書を比較をすればいいのかを簡単にまとめておきます。

比較と検討

最初に見積もりを依頼する際は必ず複数社から見積もりを取るようにします。
これは比較をする際に凄く重要です。
その際の注意事項として必ず塗装仕様を同一にすることです。

1社はシリコン塗料でもう1社はフッ素塗料では材料価格が大きく違うために比較、検討の材料にはなりません。

必ず同一の塗装仕様の見積りをもらいましょう。
その際に塗装仕様は2案~3案提案してもらいましょう。

一例として
外壁塗装の場合

提案工程種類おすすめ塗料
1案目下塗1回塗微弾性フィラーニッペパーフェクトフィラー
上塗2回塗水性ハイブリッド型ニッペパーフェクトトップ
2案目下塗1回塗微弾性フィラーニッペパーフェクトフィラー
中塗・上塗水性2液形フッ素パワーオーデフレッシュF
3案目下塗1回塗微弾性フィラーニッペパーフェクトフィラー
中塗・上塗水性2液形無機系ニッペ パーフェクトセラミックトップG

屋根塗装の場合

提案工程種類おすすめ塗料
1案目下塗1回塗1液エポキシ1液ベストシーラー
上塗2回塗1液シリコンファインシリコンベスト
2案目下塗1回塗2液エポキシサーモアイシーラー
上塗2回塗シリコン系遮熱塗料サーモアイSi
3案目下塗1回塗2液エポキシサーモアイシーラー
上塗2回塗塗フッ素系遮熱塗料サーモアイ4F

一例ですので
建物によっては下塗りがシーラーに変わったりする場合があります。
なので、適材でお願いしてから統一しても良いと思います。

価格ばかりに気を取られない

せっかく複数社から見積もりを取ったのならとことん比較して検討します。

大切なのは中身なので

  • 平米(㎡)数はどのくらい違うのか
  • 下地処理はするのか
  • 使用塗料の選定方法は
  • 施工手順や管理はどうなっているのか

どんな小さなことでも分からないことがあったらなんでも質問しましょう。
プロなら何でも答えられるはずです!